自死した夫との暖かな暮らし

ある日帰宅したら夫が死んでいた。そんなどん底からの日記です

泣くと悲しみを認めることになるから泣かない

日曜日の夜は

悲しみが倍増する

 

スーパーに行けば

家族連れで溢れ返り、

 

平日は仕事仲間とご飯に行けても

日曜日は誘えない

 

こんなふうに

一緒に買い物に行って

 

何食べる?

何でもいいよ

それじゃあ決まらないよ

 

なんて言ってみたい

 

パパと。

 

号泣しようと思えばできる日曜日の夜。

 

でも

泣くと悲しみを認めることになるから

泣かない

 

ねぇ

 

夏になったよ

 

あなたの苦手な

夏になったよ

 

今夜

何食べる?

 

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母の日

夫が夢に出てきた

 

いたずらっ子そうに

階段を降りる私の背をちょっとだけ押して

 

『怒った?』

と笑った

 

夢占いにはあまり興味はないけど

母の日の朝に

夢に出てきたことが嬉しかった

 

母の日や

父の日や

結婚記念日や

 

そんな時にお互いへの感謝を

口にしていたら

何か変わっていたんだろうか

 

感謝は

口にすると嘘っぽくなるなんて

 

そんなの思い込みだったなんて

今頃気づく

 

夢に来てくれてありがとう

 

いつも見守ってくれてありがとう

 

そばにいてくれてありがとう

 

もう届かない感謝の言葉を

届くと信じて送ります

 

これからも続く、あなたとの暖かく幸せな暮らしのために

事実から始まっただけのブログ

ある夜

帰宅したら

夫が死んでいた

 

それは

2019年6月26日のこと

それは

ただの事実

 

その後もずっと

私は生きてここにいる

 

言葉にして

ここに書いておきたかったのには

特に理由はない

 

同じ思いをした人の力になろうなんて

微塵も思わないし

 

悲しみとか

後悔とか

どうしようもない苛立ちを

 

誰かに理解してほしいわけでもない

 

でも

 

書きたかった

 

その後もここにこうして生きている自分を

 

確かめるために

 

 

ある夜帰宅したら

夫が死んでいた

 

ただその事実から始まっただけのブログです