働き方改革?ハタラケル改革!@フットケアから始めよう

企業に足の臨時保健室を開設したところから始まった“ハタラケル改革”のストーリーです。

第1話 すべては愚痴から

「いや、ホントもう耐えられんわ。会社辞めたい。どっかいいとこない?」
サワイくんが渋い顔で言った。

 高校時代の同窓生。関東の大学を出てから北海道に戻ってきて、建築関係のT社に勤務している。技術職でもあり、人事や労務について管理する立場にもいる。久しぶりにランチでも・・と同窓生4人で集まったが、サワイくんの愚痴を聞く会になってしまった。
「だってさ、プレゼンのプの字も知らなかったわけだから、ずっと指導してきてだよ。いきなり当日休むヤツとかさ、急いで進めなきゃいけないけど、収益としては高い。さあ、この仕事取る?って会議して、取ることが決まったのに『長期休暇とったからー』って女子。いや、もういいわ、こんな会社」


ほとんど空になったコーヒーカップを傾けながら愚痴を続けるサワイくんを、なだめるようにユミが口を挟む。
「休むことは悪いことではないと思うけどね。体調に合わせて働ければそれに越したことはないし。年輩の社員が多いの?もともと休みやすい風土・・とか」
「休むヤツは頻繁に休む。ホントかウソか知らんけど、腰痛いとか、お腹痛いとか。一方で残業ばっかりの人もいるって感じかな。そうそう、生理休暇って普通とる?この前なんか、1か月に2回取った女子がいたから、2回目だよって言ったら、『私、21日周期なんです』・・・って、知らねえよ。なんだそれ?」
爆笑。周囲のお客さんがガン見して、思わず肩をすくめる。


「へー。遊びに行きたいわ、サワイくんの会社。社員研修とかないの?幹部対象に健康経営の話でもする?それとも一般対象に足腰の健康方法の話でも」
いつまでもサワイくんの愚痴が終わらないので、私から提案をしてランチタイムを終了にした。


 この時点では、サワイくんは乗り気ではなかったけど、後日、“社長に提案しに来て!”と連絡が来て、とりあえず行ってみることにした。
 サワイくんの愚痴だけで、しかもどこまでが事実かわからない状態で何ができるのかわからない。

 

 でも、行かない理由はないと思った。